カテゴリ:不動産売却のお役立ち情報コラム
今回は不動産売却のシステム「レインズ」についてご紹介していきます。
基本的には不動産会社しか利用できないものですが、物件を売却するうえでは知っておきたいシステムです。
ぜひうまく活用していきましょう。
不動産売却に関わるレインズとはどんなシステム?
レインズとは不動産流通機構が運営している、コンピューターネットワークシステムのことです。
基本的にこれを利用できるのは不動産会社のみで、会社間がそれぞれ持っている物件の情報を1つに集め、検索できるようになっています。
ただし売り主専用画面もあり、自分の売却物件の取引状況を確認できますので、登録後にはぜひ閲覧するようにしましょう。
仕組みとしては、まず一般の人が物件の売却を不動産会社に依頼した場合、その会社が物件情報や物件図面をレインズに登録します。
登録されると、売り主は登録証明書が受け取れます。
逆に購入を希望する人が不動産会社へ購入依頼にいくと、購入の希望条件に合わせてレインズで検索され、他の会社が登録した情報も含めて物件が案内されます。
ちなみに毎月の使用料金は数千円程度で、会社が閲覧するのに支払っています。
売り主がレインズの物件登録に必要な手続きはありませんが、物件の登録証明書を受け取るのを忘れないようにしたいですね。
事務局:公益財団法人 東日本不動産流通機構
所在地:東京都千代田区鍛冶町2丁目3番2号神田センタービルディング2階
交通:東京メトロ銀座線「神田駅」より徒歩3分
一般の方向け消費者相談室
対応時間:9時30分~17時30分
休日:土・日・祝日・年末年始
不動産売却で知っておきたいレインズのメリット・デメリットとは
次に物件の売却におけるレインズのメリット・デメリットについてご紹介します。
まずはメリットからです。
①適正価格で販売できる
レインズに登録した物件は、成約価格も登録されます。
そのためそのデータを利用して価格を算定でき、適正な価格での販売が可能です。
②早期に売れる可能性が上がる
ほとんどの業者がその物件情報を共有できるので、会社の規模などに関係なく売れるまでがスムーズになる可能性が高まります。
売り手にとっては嬉しいですね。
以上が主なメリットですが、それではデメリットはあるのでしょうか。
①長い時間がたつと、物件情報が埋もれる
売却が長期になると、新しい物件情報で自分の物件情報が埋もれてしまうことがあります。
物件情報を適宜更新してもらい、埋もれないようにしていく必要がありますね。
デメリットもあるものの基本的にはメリットが大きいので、うまく利用して売却をスムーズに進められるようにしていきましょう。
まとめ
物件の売却におけるレインズとは何か、またメリット・デメリットをご紹介しました。
基本的には不動産会社が利用しているネットワークシステムですが、売り主にも関係のある内容だとわかりました。
円滑で安全な取引のためにも、活用していきたいですね。